毛筆書体
楷書体（カイショタイ）
描き文字の書体基本である、楷書体は点画などを崩さずに、しっかりと書かれた書体になっております。
行書体は楷書体を少し崩した造りになっております。
和風でいて高級感の漂うフォントです。
行書体（ギョウショタイ）
毛筆書体フォントのもう一つの代表格が行書体です。
まるで本物の筆で描いたかのような書体になっております。
こちらも風呂敷に多く使用される書体です。
祥南行書体（ショウナンギョウショタイ）
「行書体」と比べるとハライが比較的長く残ったり、次の書き順の線へ移動する際にできる細い線「ノコシ」をうまく表現した書体です。
多少読みづらい漢字もありますのでご注意下さい。
唐風隷書体（トウフウレイショタイ）
楷書体の基盤となった書体です。古くは漢の時代よりも以前に形式が整ったといわれており、強弱の変化が大きいのが特徴。
横の線を湾曲する運筆を持っております。
勘亭流（カンテイリュウ）
江戸時代の中期に御家流指南・岡崎屋六が、歌舞伎の看板へ独特な工夫を加えて描いたのが始まりで「勘亭」と署名していたことから「勘亭流」と呼ばれるようになりました。
寄席文字（ヨセモジ）
勘亭流と同じで総称して江戸文字と呼ばれております。比べると筆で描いた印象がより強く、威勢の良い書体になります。
売り上げが右肩上がりになるよう願いをこめて、横線は全て右肩上がりに描かれます。
ひげ文字（ヒゲモジ）
寄席文字と文字の形は、ほぼ同じなのですが、ハネやハライの部分がヒゲのように擦れております。お酒の銘柄をデザインするなど、よく使われる書体になります。
籠文字（カゴモジ）
江戸文字の中では最も文字のラインが太いフォントです。
線の間がほとんどないため、小さな文字には潰れて読めなくなってしまう危険性がありますので、不向きです。
クラフト墨（クラフト スミ）
愛しさのある筆文字。大胆でありながら、力が抜けた、どこか和ませてくれる趣のある書体です。
クラフト遊（クラフト ユウ）
「クラフト墨」を軸に遊び心を残しつつ線を直線にしたものがこちらのクラフト遊になります。
モダンでありながら暖かみのあるフォントです。
龍門石碑体（リュウモンセキヒタイ）
世界遺産として名高い河南省洛陽の龍門石窟に掘られていた書体を機軸にして日本語向けに改良されたのがこの龍門石碑体です。
石碑を削ったように角ばった印象のある書体です。
風雲体（フウウンタイ）
戦国時代に、戦場の兵士が掲げていたノボリ旗に描かれていたような書体です。おもいっきりが良く勢いを感じさせます。
康印体（コウインタイ）
文字通り印鑑にて印字されたような形を模した書体です。風呂敷でもよく使用される書体で、真ん中に大きくこの書体の漢字をのせることが多いフォントです。
